ウルトラファブリックス・ホールディングス株式会社

化学物質に関する取り組み

化学物質の取り扱いに対する考え方・方針

私たちは開発工程、および製造工程における化学物質の使用においては関連法令を遵守するとともに、作業者の化学物質への暴露を抑えられるよう、作業環境の管理、改善を進めております。加えて、作業者の化学物質に対する認識がより深められるよう、化学物質の安全性、取り扱い時の注意点などに関して作業者に教育、及び注意喚起を実施しております。

製品で使用される化学物質の管理について

当社グループの製品には多くの化学物質が使用されています。化学物質については、製品が生産、使用される各国の化学物質法規制、及び顧客からの要求について評価を行い、人の健康、及び環境に有害な影響を及ぼす恐れのある化学物質を「化学物質規制一覧」として取りまとめて管理しています。
 使用する化学物質の選定にあたっては、製品に関わる全ての人の健康、及び環境への影響が大きな物質については使用を避けるとともに、使用を避けられない物質については削減と代替に取り組んでおります。また、顧客からの問い合わせの多い下記の化学物質については、製品製造工程における意図的な使用は行っておりません。

  • ビスフェノールA(Bisphenol A : BPA)
  • 紛争鉱物(Conflict Minerals)
  • 重金属安定剤(Heavy Metal Stabilizers)
  • ペルフルオロオクタン酸(Perfluorooctanoic Acid : PFOAs)
  • フタル酸系可塑剤(Plasticizer Phthalates)
  • 残留性有機汚染物質(Persistent Organic Pollutants : POPs)
  • ポリ塩化ビニル(Polyvinyl Chloride : PVC)

化学物質の回収と排出について

回収塔

当社グループは製品の製造工程で使用される有機溶剤の回収、および再利用にも取り組んでおります。製品に独特の柔らかな風合いとしなやかな触感を付与することを目的として、製品製造時に大量の水を使用しておりますが、その工程から排出される水には有機溶剤が多く含有されています。第一化成の埼玉事業所においては、そのような排出水から有機溶剤を回収し、再利用する設備が設置されています。排出水の状態、天候など周辺環境の変化に対応して適切な管理が必要とされるため、設備は24時間体制で運転、監視されており、溶剤の回収効率は98%以上となっています。2018年8月からは、それまで使用されていた設備の倍の処理能力を持つ新しい設備が導入され、生産能力向上、及び環境への負荷低減に寄与しています。
 第一化成の群馬工場には、製造工程からの排気中の有機溶剤を燃焼処理して脱臭、除去する装置が設置されています。廃棄処理効率は98%以上であり、工場廃棄の環境負荷低減に繋がっております。